五十肩について解説 五十肩なら羽村・青梅にある当店にお任せ

【目次】

  1. 五十肩とは?
  2. 五十肩の原因
  3. 五十肩の主な症状
  4. 五十肩と他の疾患との違い
  5. 五十肩の治療法
  6. 五十肩の予防方法
  7. 五十肩におすすめのセルフストレッチ
  8. 五十肩のセルフケアと注意点
  9. まとめ
  10. 五十肩に関するよくある質問(FAQ)
  11. 【まとめ】五十肩と向き合うために

【徹底解説】五十肩とは?原因・症状・治療法・予防まで完全ガイド

五十肩とは?

五十肩(ごじゅうかた)は、**正式には「肩関節周囲炎」**と呼ばれ、40代から60代に多く見られる肩の痛みと可動域制限を引き起こす疾患です。特に50歳前後で発症することが多いことから「五十肩」という通称が広く使われています。

五十肩は、肩の関節を構成する筋肉や腱、関節包(かんせつほう)といった組織が炎症を起こし、肩の動きが制限され、日常生活に大きな支障をきたします。自然に治癒することもありますが、放置すると可動域制限が残ることもあるため、早期の適切な対応が重要です。


五十肩の原因

五十肩の正確な原因ははっきりとは解明されていませんが、以下の要因が考えられています。

加齢による変性

  • 肩の腱(特に腱板)が加齢とともに弱くなり、炎症を起こしやすくなる。

血流障害

  • 肩関節周囲の血流が低下し、組織が硬くなることで炎症が生じる。

ホルモンバランスの変化

  • 女性は更年期にホルモンの影響で発症しやすいといわれている。

運動不足

  • 長時間のデスクワークや肩を動かさない生活習慣がリスクになる。

外傷

  • 小さな負荷の繰り返しや肩の打撲が引き金となる場合がある。

五十肩の主な症状

五十肩は進行段階によって症状が異なり、一般的に3つのステージに分かれます。

① 急性期(炎症期)

  • 突然の強い肩の痛み
  • 夜間痛(夜に痛みが強くなる)
  • 動かさなくても痛む

② 拘縮期(こうしゅくき)

  • 肩が固まり、動かしづらくなる
  • 痛みは徐々に軽減するが、可動域制限が顕著
  • 髪を結ぶ、背中に手を回す動作が困難になる

③ 回復期

  • 徐々に肩が動くようになる
  • 日常生活動作が改善していく
  • 完全に治癒するには半年~1年かかることも

五十肩と他の疾患との違い

五十肩と似た症状を示す疾患には注意が必要です。

疾患名特徴
腱板断裂夜間痛、筋力低下、動作痛が強い
石灰沈着性腱板炎急激な痛み、腫れがある
肩関節脱臼外傷歴があることが多い
頸椎疾患肩だけでなく腕や指にしびれが出る

五十肩は基本的にレントゲンでは異常が見つからないのが特徴で、必要に応じてMRI検査が行われます。


五十肩の治療法

五十肩は自然治癒することもありますが、適切な治療を行うことで回復期間を短縮することが可能です。

1. 保存療法(基本治療)

安静と日常生活の工夫

  • 肩の負担を減らす
  • 無理に動かさない

投薬治療

  • 消炎鎮痛剤(NSAIDs)
  • 湿布薬や内服薬

注射療法

  • ステロイド注射(炎症と痛みを速やかに抑える)

2. リハビリテーション

ストレッチ

  • 可動域を広げる
  • 拘縮の予防と改善に効果的

筋力トレーニング

  • インナーマッスル(腱板)を鍛える

温熱療法

  • 肩を温めて血流を促進し、痛みを軽減する

3. 神経ブロック療法

  • 痛みが強く、リハビリが進まない場合に有効

4. 手術(ごく稀)

  • ほとんどの場合は保存療法で改善するが、どうしても治らない場合に関節鏡手術が選択されることがある。

五十肩の予防方法

適度な運動習慣

  • 肩甲骨周囲のストレッチ
  • 軽い筋力トレーニング

姿勢改善

  • 長時間の前かがみ姿勢を避ける
  • デスクワークではこまめに肩を動かす

体を冷やさない

  • 冷えによって血流が悪くなり、炎症が起きやすくなる

生活習慣の見直し

  • 睡眠、食事、ストレス管理を徹底することで免疫力を高め、炎症リスクを減らす

五十肩におすすめのセルフストレッチ

1. タオル体操(肩関節の可動域拡大)

  • タオルの両端を持ち、背中の後ろで上下に動かす
  • 痛みがない範囲でゆっくり動かすのがポイント

2. 肩甲骨の内転ストレッチ

  • 両肩を後ろに引き、肩甲骨を寄せる
  • 1回10秒を3セット実施

3. ペンデュラム体操(振り子運動)

  • 前かがみになり、腕を振り子のように軽く揺らす
  • 自然な重力を利用する

📌注意:無理に動かすと悪化することがあるため、痛みが強い場合は必ず医師・理学療法士に相談しましょう。


五十肩のセルフケアと注意点

  • 温めることが基本(急性期を除く)
  • 冷やしすぎは血流悪化を招く
  • 無理に強いストレッチをしない
  • 生活の中で肩を意識的に動かす習慣をつける
  • 長期間治らない場合は専門医を受診する

まとめ

項目内容
病名五十肩(肩関節周囲炎)
主な症状肩の痛み、夜間痛、可動域制限
原因加齢、血流障害、運動不足
治療法保存療法、リハビリ、神経ブロック
予防法適度な運動、姿勢改善、体を冷やさない
注意点急性期は無理に動かさない、必ず医師の指示を仰ぐ

五十肩に関するよくある質問(FAQ)

Q. 五十肩は自然に治りますか?

A. 自然に治ることもありますが、**リハビリを怠ると可動域制限が残るリスクがあります。**早期から適切な運動療法が推奨されます。

Q. 五十肩は片側だけですか?

A. 多くの場合は片側で発症しますが、数年後に反対側が発症することも珍しくありません。

Q. 温めた方が良いですか?

A. 急性期を過ぎたら温熱療法が有効です。痛みのある間はアイシングを行うこともありますが、基本的には温めて血流を促すことが推奨されます。

Q. マッサージは効果がありますか?

A. **急性期は避けるべきですが、慢性期には効果的です。**ただし、医師や専門家の指導のもと行うことが重要です。


【まとめ】

五十肩は誰にでも起こりうる加齢性の疾患ですが、適切に対応すれば回復する病気です。重要なのは、痛みが出ても放置しないこと、適度に肩を動かし続けること、医療機関で早めに診断を受けることです。

五十肩で悩んでいる方は、医師、理学療法士、柔道整復師など専門家のアドバイスを受けながら、無理なく継続できる運動とセルフケアを実践することが、改善への最短ルートです。