五十肩について解説 五十肩なら羽村・青梅にある当店にお任せ
【目次】
- 五十肩とは?
- 五十肩の原因
- 五十肩の主な症状
- 五十肩と他の疾患との違い
- 五十肩の治療法
- 五十肩の予防方法
- 五十肩におすすめのセルフストレッチ
- 五十肩のセルフケアと注意点
- まとめ
- 五十肩に関するよくある質問(FAQ)
- 【まとめ】五十肩と向き合うために
【徹底解説】五十肩とは?原因・症状・治療法・予防まで完全ガイド

五十肩とは?
五十肩(ごじゅうかた)は、**正式には「肩関節周囲炎」**と呼ばれ、40代から60代に多く見られる肩の痛みと可動域制限を引き起こす疾患です。特に50歳前後で発症することが多いことから「五十肩」という通称が広く使われています。
五十肩は、肩の関節を構成する筋肉や腱、関節包(かんせつほう)といった組織が炎症を起こし、肩の動きが制限され、日常生活に大きな支障をきたします。自然に治癒することもありますが、放置すると可動域制限が残ることもあるため、早期の適切な対応が重要です。
五十肩の原因
五十肩の正確な原因ははっきりとは解明されていませんが、以下の要因が考えられています。
加齢による変性
- 肩の腱(特に腱板)が加齢とともに弱くなり、炎症を起こしやすくなる。
血流障害
- 肩関節周囲の血流が低下し、組織が硬くなることで炎症が生じる。
ホルモンバランスの変化
- 女性は更年期にホルモンの影響で発症しやすいといわれている。
運動不足
- 長時間のデスクワークや肩を動かさない生活習慣がリスクになる。
外傷
- 小さな負荷の繰り返しや肩の打撲が引き金となる場合がある。
五十肩の主な症状
五十肩は進行段階によって症状が異なり、一般的に3つのステージに分かれます。
① 急性期(炎症期)
- 突然の強い肩の痛み
- 夜間痛(夜に痛みが強くなる)
- 動かさなくても痛む
② 拘縮期(こうしゅくき)
- 肩が固まり、動かしづらくなる
- 痛みは徐々に軽減するが、可動域制限が顕著
- 髪を結ぶ、背中に手を回す動作が困難になる
③ 回復期
- 徐々に肩が動くようになる
- 日常生活動作が改善していく
- 完全に治癒するには半年~1年かかることも
五十肩と他の疾患との違い
五十肩と似た症状を示す疾患には注意が必要です。
疾患名 | 特徴 |
---|---|
腱板断裂 | 夜間痛、筋力低下、動作痛が強い |
石灰沈着性腱板炎 | 急激な痛み、腫れがある |
肩関節脱臼 | 外傷歴があることが多い |
頸椎疾患 | 肩だけでなく腕や指にしびれが出る |
五十肩は基本的にレントゲンでは異常が見つからないのが特徴で、必要に応じてMRI検査が行われます。
五十肩の治療法
五十肩は自然治癒することもありますが、適切な治療を行うことで回復期間を短縮することが可能です。
1. 保存療法(基本治療)
安静と日常生活の工夫
- 肩の負担を減らす
- 無理に動かさない
投薬治療
- 消炎鎮痛剤(NSAIDs)
- 湿布薬や内服薬
注射療法
- ステロイド注射(炎症と痛みを速やかに抑える)
2. リハビリテーション
ストレッチ
- 可動域を広げる
- 拘縮の予防と改善に効果的
筋力トレーニング
- インナーマッスル(腱板)を鍛える
温熱療法
- 肩を温めて血流を促進し、痛みを軽減する
3. 神経ブロック療法
- 痛みが強く、リハビリが進まない場合に有効
4. 手術(ごく稀)
- ほとんどの場合は保存療法で改善するが、どうしても治らない場合に関節鏡手術が選択されることがある。
五十肩の予防方法
適度な運動習慣
- 肩甲骨周囲のストレッチ
- 軽い筋力トレーニング
姿勢改善
- 長時間の前かがみ姿勢を避ける
- デスクワークではこまめに肩を動かす
体を冷やさない
- 冷えによって血流が悪くなり、炎症が起きやすくなる
生活習慣の見直し
- 睡眠、食事、ストレス管理を徹底することで免疫力を高め、炎症リスクを減らす
五十肩におすすめのセルフストレッチ
1. タオル体操(肩関節の可動域拡大)
- タオルの両端を持ち、背中の後ろで上下に動かす
- 痛みがない範囲でゆっくり動かすのがポイント
2. 肩甲骨の内転ストレッチ
- 両肩を後ろに引き、肩甲骨を寄せる
- 1回10秒を3セット実施
3. ペンデュラム体操(振り子運動)
- 前かがみになり、腕を振り子のように軽く揺らす
- 自然な重力を利用する
📌注意:無理に動かすと悪化することがあるため、痛みが強い場合は必ず医師・理学療法士に相談しましょう。
五十肩のセルフケアと注意点
- 温めることが基本(急性期を除く)
- 冷やしすぎは血流悪化を招く
- 無理に強いストレッチをしない
- 生活の中で肩を意識的に動かす習慣をつける
- 長期間治らない場合は専門医を受診する
まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
病名 | 五十肩(肩関節周囲炎) |
主な症状 | 肩の痛み、夜間痛、可動域制限 |
原因 | 加齢、血流障害、運動不足 |
治療法 | 保存療法、リハビリ、神経ブロック |
予防法 | 適度な運動、姿勢改善、体を冷やさない |
注意点 | 急性期は無理に動かさない、必ず医師の指示を仰ぐ |
五十肩に関するよくある質問(FAQ)
Q. 五十肩は自然に治りますか?
A. 自然に治ることもありますが、**リハビリを怠ると可動域制限が残るリスクがあります。**早期から適切な運動療法が推奨されます。
Q. 五十肩は片側だけですか?
A. 多くの場合は片側で発症しますが、数年後に反対側が発症することも珍しくありません。
Q. 温めた方が良いですか?
A. 急性期を過ぎたら温熱療法が有効です。痛みのある間はアイシングを行うこともありますが、基本的には温めて血流を促すことが推奨されます。
Q. マッサージは効果がありますか?
A. **急性期は避けるべきですが、慢性期には効果的です。**ただし、医師や専門家の指導のもと行うことが重要です。
【まとめ】
五十肩は誰にでも起こりうる加齢性の疾患ですが、適切に対応すれば回復する病気です。重要なのは、痛みが出ても放置しないこと、適度に肩を動かし続けること、医療機関で早めに診断を受けることです。
五十肩で悩んでいる方は、医師、理学療法士、柔道整復師など専門家のアドバイスを受けながら、無理なく継続できる運動とセルフケアを実践することが、改善への最短ルートです。