杖（T字杖・多点杖）は歩行を助けてくれる便利な福祉用具ですが、実は 正しい高さ・使い方 を知らずに使っている方が非常に多く、間違った使い方は転倒の危険を高めたり、肩や腰に負担を与えてしまうことがあります。

この記事では、一般の方向けにわかりやすく、かつリハビリ専門職レベルの視点で「杖の使い方」と「高さ調整」の正しい方法を詳しく解説します。

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■ 日常生活でこんな症状・不安はありませんか？

• 杖を使っているが、安定している気がしない
• 長く歩くと肩がこる・腰が痛くなる
• 杖をどちらの手で持つのが正しいのかわからない
• なんとなく高さを合わせたが、これで合っているか不安
• 家族が杖を使っているが、使い方が間違っていないか確認したい
• 多点杖・T字杖の違いがわからない
• 最近ふらつくことが多く、杖を使うべきか迷っている

ひとつでも当てはまる方は、杖の使い方・高さ調整を見直すべきタイミング です。

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1. 杖の役割とは？正しく理解することが第一歩

杖（つえ）は、歩行をサポートするための最も身近な歩行補助具です。
目的は以下の3つ。

1. バランスを安定させる
2. 脚や腰の負担を減らす
3. 歩行中の転倒を予防する

杖に体重を預けることで身体を支えるサポートができ、歩行にリズムが生まれ、転倒しにくくなります。

しかし、杖の高さが合っていないと…

• 肘や肩に負担がかかる
• 身体が左右に揺れる
• 腰痛が悪化する
• 杖に頼りすぎて歩行が不安定になる

このように逆効果になることもあります。

そのため、正しい高さ調整 がとても重要です。

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2. 杖の種類ごとに違う特徴｜T字杖・多点杖の選び方

杖には主に以下の種類があります。

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① T字杖（一般的な杖）

特徴

• 最もよく使われているタイプ
• 軽くて扱いやすい
• 段差や坂道でも操作しやすい

向いている人

• 軽度のふらつき
• 軽い痛みのサポート
• 安定性よりも「補助」目的の方

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② 多点杖（三点杖・四点杖）

特徴

• 地面に接する面が広いため安定性が高い
• 自立するタイプが多い
• 足腰の筋力が弱い方にも安心

向いている人

• 片脚の筋力低下がある
• 麻痺がある
• 歩行時にふらつきが強い
• 安定性を最優先したい方

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3. 杖の高さ調整の正しい方法（最重要パート）

杖の高さは 「肘の角度が30〜45度になる位置」 が基本です。
全国の病院・リハビリ施設・福祉用具店でも共通して使われる基準です。

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■ 高さ調整の手順（T字杖・多点杖共通）

① 普段履いている靴を履く

→ サンダル・スリッパはNG。
→ 外出時に履く靴で調整するのが基本。

② まっすぐ立つ（リラックスして）

背中を張りすぎると誤差が出ます。

③ 腕を自然におろす

④ 手首の高さに杖のグリップ（持ち手）がくるように調整

📌 これが最も正確な高さ調整方法です。

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■ なぜ“手首の高さ”が基準なのか？

• 杖を持った時に肘が自然に曲がる
• 肘30〜45度が最も力が入りやすい
• 肩や腰へ負担が少ない
• 転倒リスクが低くなる

経験上、ほとんどの方がこの高さで安定します。

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■ 高さが合っていないとどうなる？（失敗例）

● 高すぎる杖

• 肘が伸びて肩が上がる
• 肩こりが悪化
• 足が前に出にくい
• 体が左右に揺れる

● 低すぎる杖

• 前かがみになり腰痛悪化
• バランスが不安定
• 上半身を支えにくい

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4. 杖はどちらの手で持つのが正解？

結論：

痛い側・筋力が弱い側と反対の手で持つ。

例：

• 右脚の痛み → 杖は左手
• 左膝が悪い → 杖は右手

これは医学的にも根拠のある方法で、
杖の効果を最大限に引き出す持ち方 です。

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■ なぜ反対側で持つのか？

• 歩行中、反対の手で支えることで体重を分散できる
• バランスがとりやすい
• 身体の傾きを防止できる

片脚に負担があるときは「反対手で支える」のが人間の自然な動きなのです。

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5. 正しい杖の使い方｜歩行の基本動作を詳しく解説

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① 杖を出すタイミング

痛い側の脚と一緒に杖を出す。

例：
右脚が痛い
→ 右脚を出す時に杖（左手）も一緒に前へ。

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② 歩行リズム（基本の3ステップ）

1. 杖と痛い脚を同時に出す
2. 体重を杖に少し預ける
3. 健康な脚を前に出して歩く

このリズムを守るだけで歩きやすさが大きく変わります。

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③ 段差の登り方・降り方

● 登るとき

「健康な脚 → 杖 → 痛い脚」

● 降りるとき

「杖 → 痛い脚 → 健康な脚」

リハビリ現場でも周知されている基本動作です。

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6. 杖を使うときに気をつけたいポイント

• 杖先のゴム（石突き）がすり減っていないか確認
• 雨の日は滑りやすいので注意
• 先ゴムは年1回の交換が目安
• 手に力を入れすぎない
• 杖を遠くに出しすぎない（転倒の原因）
• 室内は滑りやすい床に注意
• 荷物が多い日は無理に使わない

「適切に握る」「適切な距離で出す」だけでも歩行の安定感が変わります。

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7. 多点杖の正しい使い方（四点杖・三点杖）

多点杖は安定しますが、使い方を間違えると逆効果です。

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■ 正しい接地のポイント

• すべての脚（四点）を地面につける
• 傾いた状態で使わない
• 杖の脚が歩く方向に対して平行になっているか確認

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■ よくある誤り

• 先を浮かせて歩く
• 斜めに突いてしまう
• 自立するからと置いてばかりいる
• 片脚立位がとれず杖にしがみつくように使う

使用方法と高さ調整がより重要になるタイプです。

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8. 杖が必要になるサインとは？使い始めのタイミング

以下が一つでも当てはまれば杖の使用を検討する時期です。

• ふらつきが増えた
• 足が上がりにくい
• 歩行中に“よろめく”ことがある
• 転びそうになった経験がある
• 膝・腰の痛みが強い
• 長く歩くと疲れやすい

早めの使用は転倒予防に大きく役立ちます。

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9. 家族が杖を使う場合に注意したいポイント

• 高さが本人に合っているか定期的にチェック
• ゴム先の摩耗を確認
• 杖をつきすぎていないか
• 家の中の段差や床材との相性
• 荷物を持ちながらの使用はNG

家族が気づいてあげることで事故を防げます。

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10. まとめ｜杖は“正しく使えば”転倒予防の強力な味方になる

杖は正しい高さ・持ち方・歩行リズムで使うことで、以下の効果が最大化されます。

• 転倒予防
• バランス改善
• 歩きやすさ向上
• 腰や膝の負担軽減

逆に、間違った使い方は、
肩こり・腰痛・転倒リスクの増加につながります。

アクセス・お問い合わせ

シトラス ほぐし家 整体院/関節痛・肩こり・腰痛・膝の痛み改善サポート

住所：東京都羽村市小作台3-13-7

電話：090-8106-9955

営業時間：9:00〜17:00

定休日：火・日曜日

アクセス：JR青梅線小作駅から徒歩5分／無料駐車場あり

公式サイト：https://www.citrus-hogushi.jp

LINE予約：＠citrus_hogushi

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