最近物忘れが気になる方へ|認知症予防に運動が効果的な理由

「あれ、なんだっけ」ということが増えてきた。人の名前がすぐに出てこない。買い物に行ったのに何を買うか忘れてしまった。
そんな小さな物忘れが続くと、「これって歳のせい?それとも認知症の始まり?」と不安になりますよね。
実は、こうした不安を感じたときこそ、体を動かす習慣を見直すよいタイミングです。運動と脳の働きには、思っている以上に深いつながりがあるからです。今回は理学療法士の視点から、認知症予防と運動習慣の関係についてお話しします。
原因の解説
認知症の原因はひとつではありませんが、加齢に伴う脳血流の低下や、生活習慣病(高血圧・糖尿病など)による血管への負担が、脳の働きに影響することがわかっています。
体を動かす機会が減ると、全身の血流が悪くなるだけでなく、歩く・バランスを取る・人と会話するといった、脳を複合的に使う場面そのものが少なくなります。特に歩行とバランス能力の低下は、転倒による怪我や活動量の減少を招き、結果的に脳への刺激も減ってしまうという悪循環を生みやすい状態です。
また、階段や段差でつまずきやすくなった、歩くスピードが遅くなったと感じている方は、最近立ち上がりがつらい・歩くのが遅くなった方へ|廃用予防のはじめかたのような「動く量そのものの低下」がすでに始まっているサインかもしれません。
セルフチェック方法
歩きながら計算テスト(デュアルタスクチェック)
歩く動作と頭を使う作業を同時に行うことで、体と脳を同時に働かせる力を確認できる簡単な方法です。
- 平らで安全な場所を10歩ほど、いつも通りの速さで歩く準備をする
- 歩きながら「100から7を引く」計算を声に出しながら続ける(100、93、86…)
- 歩く速さが極端に遅くならないか、計算がスムーズにできるか、途中で立ち止まってしまわないかを確認する
計算をしている間に歩く速さが目に見えて遅くなる、または頻繁に立ち止まってしまう場合は、歩行とほかの動作を同時にこなす余力が落ちているサインの可能性があります。心配な場合は無理に一人で行わず、ご家族に見守ってもらいながら試してみてください。
対処法・改善の考え方
認知症予防というと難しく感じるかもしれませんが、基本は「体を動かす習慣を切らさないこと」に尽きます。
- ウォーキングなどの有酸素運動を、息が少し弾む程度で続ける
- 歩きながら景色を数える、しりとりをするなど「歩く+考える」を組み合わせる
- スクワットや踏み台昇降など、下半身の筋力を保つ運動を週に数回取り入れる
- 一人で黙々と行うより、誰かと会話しながら体を動かす機会を増やす
「頭を使いながら体を動かす」ことが、単純な運動よりも脳への刺激につながりやすいと考えられています。散歩と計算、料理と会話など、日常の中で自然に組み合わせてみましょう。
また、筋力そのものの低下が気になる方はサルコペニアについて理学療法士が解説も参考にしてみてください。運動不足が続くと転倒リスクが高まり、それが活動量低下からさらなる認知機能への影響につながる可能性があるため、片足立ちが15秒できない?自宅でできる簡単チェック方法もあわせてチェックしておくと安心です。
よくある質問
Q. どのくらいの運動量を目安にすればいいですか?
A. まずは1日20〜30分程度のウォーキングを、週に数回続けることを目安にしてみてください。息が上がりすぎない「ややきつい」程度が続けやすい強度です。無理のない範囲から始めることが大切です。
Q. すでに物忘れが気になっている場合、運動だけで大丈夫ですか?
A. 運動は予防や進行の緩やかさに役立つと考えられていますが、物忘れの症状が明らかに増えている場合は、運動と並行して医療機関(もの忘れ外来など)への相談もおすすめします。運動は「治療」ではなく「体と脳を元気に保つための習慣」として取り入れていただくのが安心です。
Q. 一人暮らしでも安全に運動を続けるコツはありますか?
A. 段差や滑りやすい場所を避け、明るい時間帯に歩くこと、無理に負荷を上げないことが大切です。バランス能力に不安がある場合は、専門家に体の状態を一度確認してもらうと、安心して運動を続けやすくなります。
当院でできること
シトラスほぐし家整体院では、理学療法士が一人ひとりの歩き方やバランス能力を確認したうえで、無理なく続けられる運動習慣づくりをサポートしています。転倒への不安や体力低下が気になる方も、まずは今の体の状態を一緒に確認してみませんか。
お悩みの方は、シトラス ほぐし家 整体院までお気軽にご相談ください
受付 9:00〜17:00(火・日定休)

