股関節痛について解説 シトラスほぐし家整体院
股関節痛の原因と解消法|症状の特徴・ストレッチ・生活改善まで徹底解説
股関節痛に悩んでいる方は年齢や性別を問わず増加傾向にあり、特に40代以降の女性に多い傾向があります。日常生活の中で「歩くと股関節が痛い」「立ち上がるときに違和感がある」といった症状を感じる方も多く、放っておくと慢性化や手術の可能性も否定できません。
本記事では、股関節痛の主な原因からセルフチェック方法、ストレッチや対処法、再発を防ぐ生活習慣改善のポイントまで、わかりやすく解説します。医療関係者や整体師による情報をもとに、確かな知識と改善策をお届けします。
股関節痛とは?どんな症状があるのか
股関節は、脚の付け根に位置する非常に重要な関節です。上半身の体重を支える役割があり、歩行・階段昇降・座る・立つといった日常の動作すべてに関与しています。そのため、股関節に痛みがあると日常生活に大きな支障をきたします。
主な症状
- 立ち上がるときに痛い
- 歩くときに脚の付け根が痛む
- 長時間立つと痛くなる
- 階段の昇り降りで股関節が引っかかる感じがする
- 股関節を曲げ伸ばしすると“ゴリゴリ”音がする
こうした症状が継続的に起こる場合、単なる疲労ではなく、関節や周囲の筋肉・靭帯に問題がある可能性もあるため注意が必要です。
股関節痛の原因は?男女・年代による違いも
1. 変形性股関節症
日本人の股関節痛の原因の中でもっとも多いとされているのが「変形性股関節症」です。特に40代以降の女性に多く、先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全が背景にあることが多いです。関節軟骨がすり減り、炎症が起きて痛みを感じます。
2. 筋肉・腱の炎症(股関節周囲炎)
過度な運動や筋肉の使い過ぎで、股関節の周囲にある筋肉(腸腰筋、大腿筋膜張筋など)が炎症を起こし、痛みにつながります。長距離ランナーや登山をよくする人などに多く見られます。
3. 関節唇損傷
股関節の骨と骨をつなぐ軟骨のような「関節唇」が傷つくことで、痛みや引っかかり感を伴います。スポーツ経験者や加齢による損傷が原因になることがあります。
4. グロインペイン症候群(鼠径部痛症候群)
サッカー選手に多く、骨盤周囲の筋バランスの崩れからくる股関節の痛みです。慢性的な不調になりやすく、股関節以外にも恥骨や内ももに痛みを感じます。
5. 急性股関節炎・感染症
風邪やウイルス感染後に股関節に炎症が生じることもあります。小児に多く、一時的な痛みですが、発熱や倦怠感を伴う場合は速やかに病院を受診すべきです。
股関節痛のセルフチェック方法
症状の深刻度や部位を確認するためには、自宅での簡単なセルフチェックが有効です。
✔︎ 片足立ちテスト
片足で立って10秒キープできるかチェック。痛みが出たりバランスを崩す場合は、股関節の筋力や安定性に問題がある可能性があります。
✔︎ あぐら姿勢チェック
床に座ってあぐらの姿勢をとるときに、片方の膝だけが極端に浮いたり、脚の付け根に詰まり感や痛みを感じる場合、股関節の可動域が狭まっているサインです。
股関節痛をやわらげるストレッチ・運動法
軽度の股関節痛であれば、自宅でのストレッチやエクササイズが非常に効果的です。
腸腰筋ストレッチ(大腰筋+腸骨筋)
- 片膝を立て、もう片方の脚を後ろに引く(ランジの姿勢)
- 骨盤を前に押し出すようにし、股関節の前側を伸ばす
- 30秒×左右2セットずつ
大腿四頭筋ストレッチ
- 立った状態で片足を後ろに曲げて手でつかむ
- かかとをお尻に近づけ、太もも前側を伸ばす
- 30秒キープ
股関節回旋運動(モビリティ改善)
- 仰向けで膝を立てる
- 両膝を左右にゆっくり倒す(左右10回×2セット)
→ 股関節の可動域改善、関節唇や靭帯の柔軟性を高めます。
股関節痛を予防・改善する生活習慣のポイント
姿勢改善・体幹トレーニング
猫背や反り腰は骨盤の歪みに直結します。正しい姿勢を保つには、腹筋や背筋のバランスが重要。プランクや腹横筋のトレーニングで骨盤周囲の安定性を高めましょう。
正しい歩行・靴の選び方
歩き方のクセ(内股歩き、ガニ股歩き)は股関節に負担をかけます。インソールやクッション性の高い靴で補正するのもおすすめです。
体重管理
股関節は体重の3〜6倍の負荷を受けるため、体重が重くなるとダイレクトに関節に影響します。適正体重の維持が、最大の予防策の一つです。
医療機関での検査と治療法
整形外科での診断方法
- レントゲン:骨の変形や関節の隙間を確認
- MRI・CT:筋肉・靭帯・関節唇の損傷の有無を確認
- 超音波検査:筋肉や滑液包の炎症を可視化
治療アプローチ
- 保存療法:湿布、痛み止め、リハビリ(運動療法)
- 注射療法:関節内へのヒアルロン酸注入
- 手術療法:人工股関節置換術(変形性股関節症が進行した場合)
股関節痛におすすめのグッズ・ケアアイテム
インソール・サポーター
歩行時の衝撃を吸収し、股関節への負担を軽減します。
ストレッチポール・フォームローラー
股関節周辺の筋膜リリースに最適。就寝前や運動前後のセルフケアに使えます。
バスタブ入浴・温熱シート
温めることで血流が促進され、筋肉がほぐれて痛みが和らぎます。
股関節痛に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 朝起きたときだけ股関節が痛いのはなぜ?
A. 寝ている間に筋肉が硬直し、血流が悪化するためです。起床後の軽いストレッチや温シャワーで改善できます。
Q2. 股関節の音が“ゴリゴリ”鳴るのは問題?
A. 音だけで痛みがなければ心配いりませんが、痛みや引っかかり感がある場合は関節唇損傷の可能性もあります。
Q3. 妊娠中の股関節痛はどう対処する?
A. 妊娠により骨盤が緩むことで股関節に負担がかかります。妊婦用ベルトの着用や助産師・理学療法士による指導を受けることが大切です。
まとめ:股関節痛は早期の対処と生活改善で予防できる
股関節痛は、放っておくと慢性化・変形につながりやすいため、早めの対処と生活改善が何よりも重要です。
- 股関節の痛みの原因を知り、セルフケアを習慣化する
- ストレッチや運動で関節の柔軟性を高める
- 姿勢・歩行・靴選びなどの生活習慣も見直す
- 痛みが強い・長引く場合は整形外科で検査を受ける
今のうちから予防・改善を始めて、将来の健康的な生活を守りましょう。